忍者ブログ
ADMINEDITRES

果報は寝て待て(-_☆)


果報を寝て待ってはいるのですが・・・
04月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 
      

[PR]

    
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

      

新型インフルエンザについて まとめてみました。

    
新型インフルエンザについてまとめました。


3月半のハナシなんですが、県の新型インフルエンザ対策専門研修会を受講してきたばかりの私。

研修会は3月だったというのに、やっと先日レポートを仕上げたトコだったんですよね。

当時は鳥インフルエンザ(H5N1)についてが主だった内容ではあったのですが、今回の豚インフルエンザの流行に伴って、わずかながらに学んだコトを(簡単にではありますが)記しておきます。





新型インフルエンザとは:
 人には伝染しないとされていたインフルエンザウィルスが、人の体内で増殖できる
 ものへと突然変異を起したインフルエンザウィルスのこと



トリインフルエンザとブタインフルエンザ:
 どちらも従来は「人には感染しないもの」とされていたが、近年、人への感染例が
 報告されて新型インフルエンザとして認定

 トリインフルエンザ:H5N1 A型
 ブタインフルエンザ:H1N1 A型




なぜ新型インフルエンザが脅威なのか:
 新しいウィルスに対して、人が免疫を持たないというのが最もな理由。
 それによって、人から人への感染が引き起こされる。
 この過程でウィルスはより人ー人感染を効率よくできるウィルスへと変異を繰り返して、
 パンデミック(世界規模でのアウトブレイク)を容易にさせる
ため。



新型インフルエンザの感染経路:
 一言で終わらせるのであれば「不明」である。
 しかし「インフルエンザ」である。
→通常のインフルエンザの感染経路に準じて考える
・主に飛沫感染
  手指を介する接触感染もある程度関与していると考えられている。
・限定的状況では空気感染も否定できない
 航空機内での感染伝播事例
 エアロゾルを発生させる動物実験での感染




WHOのフェーズ分類について:
 インフルエンザのパンデミックピーク期までの分類。
 6段階で示される。
 インフルエンザのフェーズ分類(by WHO)

 トリインフルエンザ(H5N1)はフェーズ3A。
 Aというのは、国外でとどまっているかどうかの判断。
 国内での感染が認められる場合にはBとなる。

 そしてブタインフルエンザ(H1N1)。
 現在の発表ではフェーズ5。
 各国での感染事例が増え続けて被害拡大が認知されれば6となるというコトでしょうか。



新型インフルエンザのパンデミック脅威が増したことを示すサインとは:
 症例クラスター(症例の集積)における疫学変化が起こると、そのウィルスは
 よりヒトに順応し、伝播しやすくなってきた事を示すサインとなっていくことが考えられる。

 つまり・・・

  1.症例クラスター数が増加している(または増え続ける)こと
  2.症例クラスターの規模が大きくなること
  3.血縁関係に無い症例が出現→増加すること
  4.臨床的に軽症な患者が増えること



トリインフルエンザから新型インフルエンザウィルス発生までの流れ:
 
  【クリックで拡大します】


 H5N1型の駆逐は難しいとされており、今年の2月現在において「ヒトにおける感染に
 関して、発生地域・規模・感染の仕方に変化が無い」が、「パンデミックの危機レベルの
 大きさに大きな変化を認めない」とされてきた。

H5N1の流行しているアジア圏にH1N1が流行することで、更なる変異が発生する可能性が指摘されており、同時により脅威な新型ウィルスのパンデミック化が懸念される。


アメリカのパンデミック重症度分類:
パンデミック重症度分類

 Case Fatality Ratio : 致死率
 Illness Rate : 感染率
 Potential Number of Deaths : 死亡率


 一番下の段について。
 カテゴリー1は通常の季節インフルエンザ(Seasonal Influenza)に相当。
 カテゴリー2は香港カゼやアジアカゼに。
 カテゴリー5はスペインカゼに相当する重症度といえる。



過去のパンデミックについて:
 スペインカゼは当時の世界人口の25~30%、日本においては2300万人が
 感染している。
 スペインカゼによる死亡人数は世界では4000万人、 日本では39万人にも及んだ。

 このほかにも、1957年のアジアインフルエンザ(アジア風邪 H2N2型)、
 1968年の香港インフルエンザ(香港風邪 H3N2型)、1977年の
 ソ連インフルエンザ(ソ連風邪 H1N1型)が世界的に大流行。

 アジアカゼの日本国内の感染数は98万人、死亡人数は7700人、
 香港カゼの日本国内の感染数は14万人、 死亡人数は2000人であった。



過去のパンデミックからの教訓:
 致命率・重症度・流行パターンの多様性

 共通点→急速な患者増加に伴う医療ニーズ急増
       (重症度が高ければ高いほどニーズは増加する)

 パンデミックのインパクト
  大:若年成人患者の重症度が決定要因
  小:小児高齢者が重症・死亡

 複数の流行波を起こしやすい
  ・第一波で未罹患の者は第二波で罹患しやすい
  ・第二波はさらに重症:流行により異なる
   (スペインカゼでは数ヶ月間にウィルスがより強毒変異した)




以上のような事から(もっと奥深い事まで、いろんな事を含めてですが)『新型インフルエンザ想定(やや常識的な例として)』という具体的な想定を基に、対策や行動計画が既に地方自治団体や関係各所では立案がされているという事でした。

その想定内容(@国立感染症研究所感染症情報センター):
 ・ 病原性は高くないが、一定の死亡率がある
 ・ 高ウィルス薬が効果有り
 ・ 感染率は40%程度?

この想定内で起こりうる現象として・・・
 ・ 外来患者は前年の冬の2~3倍(外来は混乱?)
 ・ 死亡者数は(死亡率が低くとも)患者が増えれば当然増える
 ・ 入院ベッド、抗ウィルス薬が不足
 ・ 欠勤も通常の3~4倍
 ・ 医療施設、療養施設、学校での施設内感染が多発


これらをふまえて。
パンデミック対応の基本戦略と目標:
 国内での侵入を遅らせる(水際対策)
 国内での拡大を遅らせる(早期対応&流行抑制)
            
 国内侵入を完全に防ぐことは現状では難しい。
 侵入を遅らせる、かつ侵入を把握しておくことが大切。
 また、侵入時期とパンデミックワクチンが使用可能な時期が近ければ近いほど、
 流行のピークを下げ、遅らせて、全体の患者数の減少に繋がる事が期待できる。



今回の件をこれに当てはめて考えてみる。

TVとかの報道を見ていると、水際対策を通じて国内にウィルスを持ち込まないなんてコトを言っているけれど、それを完全に防ぐことなんて無理なんだろうな。
でも追跡調査やTV等の報道を通じての呼びかけで、感染者は随時明らかになってくのかな・・・とも思う。
後述するけど、発熱外来や発熱相談センターなどの設置も始めているようだし、発生段階に応じた体制の整備や対策なども始まっている模様。


あとは各自が自分でできる事をやっていくことが大切なのかなと思う。




長くなったので、続きます・・・
PR
  << prev entry     | HOME |     next entry >>     
+++ この記事へのコメント +++
 
name
title
color
mail
URL
comment

ご利用のブラウザ、設定ではご利用になれません。
password Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret?  ※チェックすると管理者へのみの表示となります。
 
+++ この記事へのトラックバック +++
この記事にトラックバックする:
Search in BLOG
CATEGORIES
ARCHIVE

RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACKS
TRACKBACK PEOPLE
Pavloba ? ! ? !


すぐにサボって寝てしまうので、時々構って下さい。
鼻を触ると喜びます?
MailForm
    
+++ Powered By 忍者ブログ +++
Copyright © 果報は寝て待て + Template Design BY © Pavloba
+++ 忍者ブログ + [PR]
+++